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06月30日-05号

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  1. 下松市議会 2021-06-30
    06月30日-05号


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    令和 3年 6月 定例会(5回)令和3年6月30日令和3年第5回下松市議会定例会会議録第5号───────────────────議事日程  令和3年6月30日(水曜日)午前10時開議 日程第1、議案第35号 令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号)                 (総務教育委員長報告) 日程第2、議案第42号 令和3年度下松市一般会計補正予算(第4号) 日程第3、議案第43号 下松市手数料条例の一部を改正する条例 日程第4、請願第1号 高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願 日程第5、議員提出議案第1号 下松市議会議員の議員報酬の臨時特例に関する条例本日の会議に付した事件  日程第1から日程第5まで出席議員(19人)11番  浅 本 輝 明 君        12番  藤 井   洋 君13番  近 藤 康 夫 君        14番  永 田 憲 男 君15番  阿 武 一 治 君        17番  磯 部 孝 義 君18番  山 根 栄 子 君        19番  矢 野 忠 治 君20番  原 田 真 雄 君        21番  近 藤 則 昭 君22番  渡 辺 敏 之 君        23番  田 上 茂 好 君24番  松 尾 一 生 君        25番  中 谷 司 朗 君26番  村 田 丈 生 君        27番  中 村 隆 征 君28番  金 藤 哲 夫 君        29番  堀 本 浩 司 君30番  高 田 悦 子 君                      欠席議員(なし)                欠員(1人)説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            玉 井 哲 郎 君       教育長            玉 川 良 雄 君       上下水道局長         古 本 清 行 君       総務部長           大 野 孝 治 君       企画財政部長         真 鍋 俊 幸 君       地域政策部長         原 田 幸 雄 君       生活環境部長         松 井   淳 君       健康福祉部長         瀬 来 輝 夫 君       子育て支援担当部長      大 崎 広 倫 君       経済部長           鬼 武 輝 明 君       建設部長           原 田 克 則 君       教育部長           河 村 貴 子 君       消防長            原 田 保 寿 君       監査委員           棟 近 昭 典 君       選挙管理委員会事務局長    金 近 正太郎 君議会事務局職員出席者       事務局長           大 空 之 文 君       議事総務課長         深 野 浩 明 君       議事総務係長         引 頭 朋 子 君───────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(中村隆征君) おはようございます。ただいまの出席議員19人であります。これから、令和3年第5回下松市議会定例会の5日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 △日程第1.議案第35号令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号) (総務教育委員長報告) ○議長(中村隆征君) 日程第1、議案第35号令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。 本案について、総務教育委員長の報告を求めます。金藤哲夫委員長。    〔28番 金藤哲夫君登壇〕 ◎28番(金藤哲夫君) 皆さん、おはようございます。 去る6月16日の本会議において、本委員会に付託されました議案第35号令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号)について、6月21日、全委員出席の下、審査いたしましたので、その経過及び結果について御報告申し上げます。 この補正予算は、歳入歳出予算にそれぞれ1億900万円を追加し、補正後の予算総額を215億1,172万6,000円とするもので、これらの財源として、寄附金、繰入金、諸収入及び市債を充当・調整しております。 また、下松市中小企業不況対策特別融資利子補給について、債務負担行為を設定しております。 それでは、審査における主な質疑とこれに対する答弁を御報告申し上げます。 初めに、企画費の公共施設等総合管理計画の改訂業務について、令和2年度に策定予定であった、個別計画の一つである公園施設長寿命化計画の策定状況はとの問いに対し、安全安心に公園施設を利用していただくために、令和3年3月に個別施設計画を作成しており、今回の公共施設等総合管理計画の見直しにも反映することとしているとの答弁がありました。 次に、公園緑化費恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、恋ケ浜緑地については何を目的とし、また、どのような効果を期待する施設なのかとの問いに対し、都市計画決定の区分では、公園・緑地として位置づけられており、環境対策、緑化推進を目的とするものであるとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、人工芝を採用した理由はとの問いに対し、雨の日の使用においては、土のコートに比べて雨上がりの直後でも水はけがよく、安全に使用できる。土のグラウンドは地面がぬかるみ、けがの心配がある。また、人工芝の維持管理費用が年間20万円と土のコートと比較して安価であるとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、今回の財源であるスポーツ振興くじ助成金について、これまで今回のような多額の助成はあったのかとの問いに対し、スポーツ振興くじ助成金については、令和2年度当初予算には温水プールトレーニング機器購入として123万2,000円、令和3年度当初予算でバドミントンコートマット購入費139万6,000円を予算計上している。今回は工事費の助成ということで多額の助成額となっているとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、公園緑化費予算の推移を見ると、昨年に比べてかなり減っているがとの問いに対し、令和2年度は下松公園の防災拠点としての整備について、有利な起債を借りるため、令和3年度、令和4年度分の実施計画を令和2年度に前倒しをして実施している。また、体育施設の所管が変更になり、予算が公園緑化費から保健体育総務費へ移管したため、その分減額になっているとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、今後の整備スケジュールはとの問いに対し、今年10月に工事に着手し、令和4年2月末の完成を目指しているとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、マイクロプラスチックフィルターが西側のコートについては、2か所設置予定であるが、東側のコートには1か所しかないがなぜかとの問いに対し、西側のコートは中央が高く、両端が低くなっているため、両端2か所にフィルターを設置する予定であるが、東側のコートについては、東側が高く、西側が低くなっているため、西側1か所にフィルターを設置する予定であるとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、人工芝については、現在国において実証実験が行われている段階であり、実証実験においては、マイクロプラスチックを流出させないため、防止ゾーンを設置している。後々のことを考えれば、同じような環境面に配慮した対策を、予算を増額してでも実施することが必要ではないのかとの問いに対し、設計の段階で、可能であれば、何らかの工夫ができないか検討してみたいとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、維持管理費について、20万円と少額であるが、実際にそれだけで管理できるのか疑問であり、内訳を示してほしいとの問いに対し、一般的な公園の維持管理費として試算をしたものである。維持管理については、安全面に最大限に配慮した方法で行っていきたいとの答弁がありました。 次に、同じく恋ケ浜緑地庭球場改修事業について、マイクロプラスチックについては大変小さい粒子である。マイクロプラスチックフィルターの設置により、河川、公共下水道等に流出することはないと言い切れるのかとの問いに対し、マイクロプラスチックフィルターについては、現段階では流出を抑制する製品であるという情報があるだけであり、実証実験の結果を踏まえ、何らかの工夫ができないか検討していきたいとの答弁がありました。 次に、非常備消防費浸水被害応用ゴムボートについて、配備する団の予定、購入・配備する時期はとの問いに対し、切戸川に対応する機動分団、平田川に対応する下松分団、末武川に対応する末武分団のうち、2つの分団に配備する予定である。ボートについては、注文して3か月程度かかるため、議決後なるべく早い段階で発注をしたいとの答弁がありました。 次に、同じく浸水被害応用ゴムボートについて、3河川のうち2つの分団に配備するということであるが、財源の確保ができれば、追加の配備をしていくのかとの問いに対し、本庁舎にもゴムボート1隻とFRPボート2隻を配備をしている。しかしながら、浸水想定区域が拡大をしているため、今回と同じような助成金等が活用できれば検討していきたいとの答弁がありました。 次に、同じく浸水被害応用ゴムボートについて、購入費用については、空気を入れるポンプも附属しているのか。また、災害時に、ゴムボートFRPボートについて迅速に出動が可能なのかとの問いに対し、購入費用にハイプレッシャーポンプも含まれており、今回購入する2隻については、迅速な出動が可能である。既存のFRPボートについては、大型であるため、主に大規模な災害発生時に使用することを想定しているとの答弁がありました。 次に、予備費の新型コロナウイルス感染症対策に伴う経費について、タブレット端末持ち帰り、ルーター貸出しの通信費ということであるが、その状況と成果について、また、今後の対応に生かされることはあったのかとの問いに対し、4月に新型コロナウイルス感染症の発生を受けて、自宅待機となった生徒のうち、60名に対し、タブレット端末持ち帰り、ルーター貸出しを行った。その後、5月にも生徒6名に対し、タブレット端末持ち帰り、ルーター貸出しを行った。4月での対応の経験を生かし、オンライン授業の配信を行ったが、実際に教員や友人との交流が図れたことから、生徒の心の安定につながるなどの効果が見られた。今後のICT機能の活用に可能性が見えてきたとの答弁がありました。 次に、下松市中小企業不況対策特別融資利子補給に係る債務負担行為の設定について、融資の利用状況はとの問いに対し、現在7名の方が利用されている。また、市の制度以外に、国、県など様々な融資制度があり、事業者の方も総合的に判断して利用されていると考えているとの答弁がありました。 続いて、討論での主な意見、要望を御報告申し上げます。 初めに、議案に反対の意見として、マイクロプラスチックフィルターは現在、実証実験中であり、先が見えない状況では、委員会においても判断は難しい。実証実験の結果が出て、判断ができる状況になるまで待ってもよいのではないか。また、緑地は環境面、心理面に大変よい結果をもたらすものであるが、そのような場所に実証実験中で環境を害する可能性のある設備を設置するのは、行政の姿勢としてあってはならないことである。 一方、議案に賛成の意見として、今回の補正予算は、個別施設計画がそろってきた中での公共施設等総合管理計画の見直しといった将来のまちづくりに向けた準備のためのもの、またスポーツ振興くじや各種寄附を活用した事業であり、全体では現時点では必要な内容と認識した。 恋ケ浜緑地庭球場の改修による環境への影響について、現時点では環境対応は十分検討されたものと認識している。今後、SDGsへの国の取組の中で、環境への影響の改善が必要なときが来るかもしれない。改修後、定期的な状況把握、情報収集により適正な施設として利用されることが大事であると考える。 公共施設等総合管理計画の見直しの横の連携について、見直しの元となる個別計画や長寿命化計画については、各部署で作成されており、基準、考え方が少し整理できていないように感じた。この機会に横の連携をして、全体的な考え方の整理、部門間・施設間の優先順位の整理など、さらにブラッシュアップすることも必要と考える。 学校のタブレット端末の有効活用、水平展開について、今回家庭での活用が早くも展開された。成果や課題等をまとめ、各学校への水平展開、今後に生かすことが必要と考える。 以上のような主な意見と要望がありました。 採決の結果、議案第35号令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号)は、賛成多数で原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。 以上で、総務教育委員会の報告を終わります。 ○議長(中村隆征君) これから、委員長報告に対する質疑を行います。質疑はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 これから討論を行います。討論はありませんか。田上茂好議員。 ◎23番(田上茂好君) おはようございます。 補正予算第3号について、非常に重要な問題が含有されておりますので、反対をいたします。反対の意見を述べたいと思います。 テニスコートの人工芝の件であります。委員会でも申し述べましたが、恋ケ浜緑地、これは人間の健康とか、あるいは精神面とか、緑という関係で非常に大きな効果を発揮する施設だというふうにまとめたら言えると思います。恋ケ浜緑地は、それが存在することだけで、気温調節や防風・防じん、このような効果を発揮します。さらに人間の心理的な安定、さらには郷土愛の涵養にも貢献をするというふうなことが言われております。さらにこれを利用することによりまして、まさに心身の健康の増進、体力、そして競技力の向上、コミュニティ活動の前進、そして文化活動、様々な余暇の活動の場になっていると、こういうふうに言えると思います。 このたびそのような場所に、最近特に問題になっておりますマイクロプラスチック環境汚染に大きな割合がある、占めているというのが、国会でも取り上げられるというような状況になっていますけれども、そのような場所に汚染を引き起こす危険性のある設備を持ち込むこと、これは民間の事業所がやる場合と行政がやる場合では、やっぱり位置づけを異にしなければならないと思います。行政がやる場合には、慎重の上に慎重を重ねる必要があるというふうに思います。 結論で言いますと、このようなことは避ける必要があるというふうに考えるわけであります。フィルターがあるからといいまして、100%カットできるわけではございません。近年の集中豪雨等々で、予想できない事態も発生いたします。排水路の容量を超えるような事態、そういうことも十分に考えられる。そして、地域が冠水をするというふうなことも考えられるわけであります。そういうこともあります。技術的に完全とは言えないというふうに思います。 私、委員会では、フィルターの性能をお尋ねをいたしました。しかしながら、明確な答弁はございませんでした。先ほど委員長報告にもございましたが、このフィルターの性能自体についても、確立した技術にはなっていないというふうな報告がございましたが、全国で町なかの河川の中にどれだけマイクロプラスチックが入っておるかというのを調査した県がございます。それによりますと、人工芝の細片が、その4分の1近くを占めておるというふうなことが明らかになっています。このようなことも最近の調査で分かったことでありまして、汚染防止の技術は確立をしているとは言えないというふうに考えるわけであります。 私、テニスはいたしませんが、プレーをするたびに汚染の原因物質をつくり出すことは、テニス愛好家にとっても不本意ではないでしょうか。あるテニスを経験した方に聞きますと、いやいや、土のコートは最良だというふうな声も聞きました。 結論といたしまして、人工芝でなくて汚染をさせない他の方法を検討すべきだと、こういうことを申し上げまして、反対の意見といたします。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。松尾一生議員。 ◎24番(松尾一生君) 令和3年度一般会計補正予算(第3号)に賛成の立場から討論をさせていただきます。 まず、全体を見渡しまして目につきますのが、この予算説明資料の冒頭、歳入のとこですけど、寄附が3件ほどございます。それぞれ、星の塔展望台風景説明板の作成、そして図書購入費、そして3点目は、中学校セミナーハウス運営費タブレット端末3台の購入ということで。これは國井市長が常日頃おっしゃっていらっしゃいますように、官民一体のまちづくりといったようなところからの民間からのそれに対する呼応であろうというふうに考えます。私が特に関心があるのは、中学校セミナーハウス運営費タブレット端末3台の購入です。 教育長も御覧になっていらっしゃると思いますが、今NHKで「ひきこもり先生」が放映をされています。このたびの会議でも一般質問で不登校対策、いじめ対策等が取り上げられました。これからの教育の議論の中で欠くことのできない課題であろうと考えます。ぜひこれからも光を当てていただきたいと思います。 また、消防の関係でいいますと、浸水被害対応用のゴムボート2隻が消防団に配置をされました。下松市における自然災害いろいろありますが、この浸水被害に対する対応を取っていただけると、安全安心の一つの対応として評価したいと思います。 そして、委員会傍聴させていただきましたが、特に議論のありました恋ケ浜緑地庭球場であります。土のコートよりも、防水、排水の効果が高いということ。そして、コストの面でも、土と人工芝ではメリットがあるということ。そして、特に懸念が示されておりましたマイクロプラスチックにつきましては、実証実験がされており、いかに流出しないようにするか、ゾーンを造るといったようなことも含めて検討するといったような答弁もされたところであります。 このスポーツ施設体育施設につきましては、ほかにも武道館、ぜひ建て替えてほしいといったような要望もありますし、ほかの競技者からの要望、声もあるところであります。今後もこれからも健康を第一にするために、スポーツ、体育施設の充実が図られるものと期待をしております。 以上、要するに、令和3年度一般会計補正予算(第3号)は賛成すべきものと考えます。議員各位の御賛同をお願いいたします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。渡辺敏之議員。 ◎22番(渡辺敏之君) おはようございます。 議案第35号令和3年度一般会計補正予算(第3号)に反対をする意見を述べたいと思います。 私は、コロナ禍の下で、今度の補正予算は恐らく、コロナの感染拡大防止、市民の暮らしや営業を守る、そういう施策が盛り込まれた補正予算になるんじゃないかというふうに期待をしていました。しかし、予算書を見て、コロナ対策、そういうふうな中小企業の振興というふうなこと、市民の暮らしを守るという観点の施策が、債務負担行為に利子補給の期間延長というふうなそういうふうなものがあるだけで、具体的に市民の健康や営業を守る、そういうふうな事業予算というふうなものは1円も計上されていませんでした。ちょっと驚いたわけです。 県内各市を尋ねてみますと、中小企業の経営を支える、そういうものが、そういう施策が国の補助金等を使って具体化されているわけで、そういうものと比べても、えらい下松はそこのところを軽視したもんだなあというふうな印象を冒頭強めました。 この予算の大半は、緑地内にある庭球場を人工芝に替えると。これに1億650万円、大半がここに投じられるというふうなことであります。財源は地方債、基金、スポーツ宝くじ助成金、こういうものが充てられるわけですが。コロナに苦しんでいらっしゃる市民や業者の皆さん方の軽減をする、そういう苦しみを軽減するよりも、テニスコートの整備を優先をする。この姿勢に私は何を考えていらっしゃるんかなというふうにですね。 先日の質疑の中で、軟式庭球ソフトテニス協会の会長さんは現市長だという話も聞いて、そうなのというふうに、ある意味納得はしたんですが。しかし、今、口を開けば、持続可能な社会の実現を目指してということで、いろんなところでSDGsというふうなことがいろんなところで言われています。下松でもその言葉がいろんなところで使われます。持続可能な社会を維持していくために、今までの我々の生活、いろんな産業活動、その在り方を根本から見直して、地球環境を守っていくというのが基本的な考え方じゃないのかなというふうに思うんですが、この補正予算の内容というのは、先ほどから指摘をされていますように、マイクロプラスチック地球環境を汚染をする、そういうことになる、そういう原因を新たにつくるというふうなことになるんじゃないのかなというふうに思います。 この間も質疑のときに申し上げましたけれども、恋ケ浜の緑地、これは単なる緑地ではありません。公害から地球環境や市民の健康を守ることを目的に設置をされた公園です。そういう目的の公園のところの一角に人工芝を敷設して、環境汚染の発生源を新たにそこにつくり出すというのは、この公園の設置目的、さっき申し上げましたSDGsとの関係でも、どうなんか、何を考えているんかなというのがよく分からないんです。 私自身も軟式庭球を楽しんできた者の一人です。私の周りにもテニスの愛好者はいます。昨日もある友人にこの話をしました。あなた方が人工芝に反対しているという話は、そういう愛好者の間で聞いているという話も聞きました。それはそれで。しかし、果たして……。 もう一つは、中学校でテニス、庭球をしている子供さんの保護者の皆さんからも、山口県下で土のコートは下松だけで、ほかは皆人工芝ですよという話も耳にします。そうかもしれません。しかし、そうだとしても、そういう環境汚染をするぞということが指摘されているときに、あえてそのお仲間入りする必要があるのかどうなのかというところで私は疑問を抱きます。 1955年頃、耐火性、断熱性、防音性、絶縁性に優れた建材としてアスベストが建材として使われました。今、アスベストはどういう存在なのかということを考えるときに、安易に、みんなで渡れば怖くないということかもしれませんが、安易にそういう環境汚染を拡大をするような物質を公が公金を使って設置をすること自身がどうなのかというところでは、基本的な疑問を抱かざるを得ません。将来に禍根を残す、そういうみんなで渡って先々で後悔をするよりも、そういう指摘がされれば、真摯に受け止めて考え直す必要があるんじゃないのかなと。先々、私もいつまでもこの世に生を維持することはありませんが、そういう意味では、将来死んだ後に、何であの頃、下松の議会は、そんなものに安易に手を貸したんかと言われることがないよう、私は考え直す必要があるということを申し上げて、この議案に対する反対の意見としたいと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。高田悦子議員。 ◎30番(高田悦子君) 議案第35号一般会計補正予算に賛成をいたします。 今反対者のところでは、コロナ対策の補正について、今回出なかったということですが、7月に臨時議会も予定されているので、そこに期待をしたいと思います。 また、コロナ禍でのこの予算案はどうかとの声もありましたが、この助成金につきましては、本来は昨年だったということもお聞きしておりまして、コロナ禍で昨年は見送り、いよいよ今回の上程ということですので、これも理解をしたいと思います。 中学生、高校生、社会人が利用するこの恋ケ浜緑地庭球場改修事業につきましては、長年の要望、市民の願いがかなう事業であるとも思います。人工芝にしようとする理由も私なりに理解をできたところでございます。 ただ、反対者のところでも言われましたが、人工芝でのマイクロプラスチックの流出については、環境面から心配、不安もあります、実際。が、現在、環境省でも実証実験中であり、本会議でも委員会におきましても、現段階での最善の施工法で改修していきたい。それから、設計の段階で、何らかの工夫をできないか検討してみたいとの答弁もございました。マイクロプラスチックを流出させないための防止ゾーンの設置など、環境に十分配慮した施工法での実施を要望するとともに、改修後も定期的にマイクロプラスチックの流出状況の調査、また環境への影響など調査できる体制など、市民に理解していただけるような施設としての管理をお願いし、賛成といたします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。阿武一治議員。 ◎15番(阿武一治君) 補正予算に対して、争点になっております公園緑化費に限って賛成討論をさせてもらいます。 マイクロプラスチックについては、今、高田議員と同意見でありますので割愛させてもらいます。 あと2点賛成根拠でありますが、スポーツ振興くじ助成金3,800万円を今回導入されております。過去、これほどの多額の補助金をもらえたことがあるでしょうか。この補助金は国や県からもらったもんじゃありません。国や県からもらったものは、しょせん税金であります。しかし、これはtoto何とかでやってきた。私やったことがありませんけれど、貴重な財源であります。これを導入していただいた、その努力に対して、高い評価をしたいと思います。 2つ目は、そもそも公園緑化費の予算が少な過ぎませんか。3年前とここの3年間の予算は違うというふうに真鍋企画財政部長から聞きましたけれど、それにしても1億4,900万円、1億7,800万円が、今年になって1億3,000万円になっとるんですね。目に見えないとこちゅうか、直接何かを生み出すわけじゃないですけど、本市の市民1人当たりの公園面積の全国順位は570位であります。このままにしてもいいかということもあると思うんですね。文化とかスポーツとか、こういうことに対して、もう少し予算をつけてもいいんじゃないかなと思った矢先に、このような中身のある資金を導入されてテニス場ができることを大歓迎をしたいと思います。 意見を2つほど申し上げたいと思うんですが。一つは、この事業が始まる前に、クラウドファンディングについてお考えになりませんでしたか。私は今ずっと前から、野球場、市民球場を造ってほしいと言っていますけど、市民球場ができたら、多額でもないですけど幾らかの寄附はしたいと思っています。皆様、テニスの愛好家の皆様、今でも寄附したいんじゃないですか。いかがですか。 それから、もう一つ、これはぜひやってほしいんですけど、ネーミングライツですね。副市長は、部長の間ずっと言っておられましたが、施設が何かの転機を迎えたときにはネーミングライツを考えるぞと、そんな意見でありましたが、これは決定的にいい機会だろうと思います。経費のランニングコストをこれで休止するとか、利息の一部をこれで考えるとか、そういうことができたらこれ以上のことはないと思うんで、ネーミングライツについては考えてみていただきたいと思います。 以上を賛成意見とさせてもらいます。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。 これから議案第35号令和3年度下松市一般会計補正予算(第3号)を採決いたします。本案に対する委員長の報告は可決であります。反対意見がありますので、起立により採決したいと思います。議案第35号は、委員長の報告のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 ○議長(中村隆征君) 起立多数であります。よって、議案第35号は委員長の報告のとおり可決されました。 △日程第2.議案第42号令和3年度下松市一般会計補正予算(第4号)
    ○議長(中村隆征君) 日程第2、議案第42号令和3年度下松市一般会計補正予算(第4号)を議題といたします。 本案について、提案理由の説明を求めます。國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) おはようございます。 議案第42号令和3年度下松市一般会計補正予算(第4号)について、御説明を申し上げます。 この補正予算は、新型コロナウイルス感染症による影響の長期化に伴う生活困窮世帯への支援として、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金支給事業費について所要の予算措置を講ずるものであり、財源として国庫支出金を充当するものであります。 以上、概略を御説明いたしましたが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(中村隆征君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 1点だけお聞きをいたします。この議案と直接関係をしません。関連して位置づけをちょっと確認する必要があるなということで質問いたします。 緊急小口資金の特例貸付け、これが利用できない困窮世帯が存在するということであるために、このたびの追加の施策だというふうに理解をいたしますが、最高20万円の貸付けだと思うんですが、この特例貸付けの据置期間が一定あって、その後償還になりますが、その償還についての国の考え方はどのようになっておるのかという点を確認をしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 瀬来健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(瀬来輝夫君) 今回の補正予算に関連してのお尋ねでございます。緊急小口資金の特例貸付けでございますけれども、議員のほうからは据置期間と償還の件でお尋ねをいただいております。 まず、据置期間ですけども、1年以内というふうな制度でございます。それと、償還ですけども、1年以内の据置きを経た後に2年以内に償還をするという制度でございます。 ○議長(中村隆征君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 実は通常の生活福祉資金の貸付けというのとは、これはやっぱり違うんですよね。制度が違うということで、特例貸付けということになっております。今この議案にありますように、貸付けではなくて給付金、要するに返済の必要がないという中身なんですよね。これは生活保護に準ずる水準の方の支援なんですが、この方々よりさらに苦しい状況のある人が、この特例貸付けというのを借りとるわけですね。これは貸付金だというので返済の義務があるというふうなことになるんですが、国会で議論がされとるんです。償還が始まった時点で、その方の経済状況等を勘案して、要するに返済免除というふうなことも検討し得るというふうにしておるように思うんですが、そのあたりをちょっと確認をしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 瀬来健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(瀬来輝夫君) 返済免除の取扱いでお尋ねいただいております。今回の特例貸付け、これは新型コロナウイルス感染症蔓延による経済的な影響を受けた方、こういった方を対象としておるわけでございますけれども。この特例措置ができた段階で、償還についても国のほうで一定の定義というか特例を、特例といいますか、基準を設けておるわけでございますけれども、その中の資料によりますと、償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯の償還を免除することができるというふうに定められております。 ○議長(中村隆征君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 国のほうの機関がそういうふうな方針を出しておるということでありますが、これを判断をするのは、それぞれの地域の社協の担当者だと思うんですよね。そういう方のために、処理要綱、そういうものがやっぱりきちんとどこでも同じように扱われないといけませんので、そういうふうな要綱を作成すべきだと思いますが、そのあたりについてはどのように進行しておるのかについてお聞きをいたします。 ○議長(中村隆征君) 瀬来健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(瀬来輝夫君) この貸付けにつきましては、基本的に住民の方一番近い窓口は、下松市の社会福祉協議会になりますけれども、基本的に県社協とかからいろいろそういう貸付け、償還についての指示といいますか、基準の下に、各市町村にある社会福祉協議会のほうで貸付け・償還に関する事務を行っておりますので、その辺は県下で統一された基準があるというふうに認識をしております。 ○議長(中村隆征君) ほかに質疑ありませんか。渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 今質問、質疑が得られましたが、ちょっとよく分からないのは、今度の補正予算に計上されている制度ですが、単身で6万円、3か月、18万円、2人世帯で8万円、24万円、3人世帯で10万円の30万円という、これ給付されるわけですが。これを受けられない世帯というのは、さっきからある、いろんな融資制度の対象者は受けられないわけね。融資制度を利用できるだろうという、借りていなくても、その融資を受けていなくても、その人はこの給付の対象から外されるというふうに理解をしますが、それでよろしいか。 ○議長(中村隆征君) 瀬来健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(瀬来輝夫君) 今回の制度は、基本的に既存の制度を利用して、なおかつ生活に困窮している方、こういったところを救っていこうということでの新たな制度でございます。 制度の概要といたしましては、ちょっと国の資料を引用させていただきますけれども、新型コロナの長期化に伴い、緊急小口資金等の特例貸付けの申請期限延長してきた一方で、貸付限度額に達しているといったような、そういったもろもろの事情で、特例貸付けを利用できない世帯に対しまして、なお自立支援につなげるために、今回の生活困窮者自立支援金を支給するという制度でございますので、コロナが1年以上にわたって社会経済上あらゆる影響を与えておりますけれども、さらなる自立を促進する、また制度のはざまで、本来、生活保護でフォローすべき世帯が救えていないというような事情もあることから、今回のこの新たな支援金を支給するという制度が創設されたというふうに私のほうでは承知をしております。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) だから、そういう貸付制度を使える資格、そういう使おう思やあ使えるよという人は、今度の給付からは外れるわけね。 先日の新聞に出ていましたけども、借りても返せんから、借りませんという人が案外多いみたいですね、ここまで大きな新聞で報道されていましたが。ですから、さっき緊急小口融資、上限20万円、総合支援貸付け20万円掛ける3か月、総合支援貸付け延長20万円掛ける3か月、総合支援再貸付け20万円掛ける3か月。借入れを、全部こういう制度を全部借りていくと、200万円の借金をするようなそういう仕組みになっているんですね。だから、200万円も借りて、借りたときは支援じゃが、落ち着いて見たら借金なのね。絶対に返さないけん。たとえ社会福祉協議会が関与していても、貸付金について償還は必ず迫っていく、いう制度だと思うんですね。しかし、200万円も借りて、返せるわけないじゃんというふうなことを判断したときに、じっと借りないで我慢している人たちは、今度の給付の対象から外れるわけね。果たしてそれでええのかなと。これは国の制度ですから、下松市がどうのこうのできる話じゃないのは百も承知なんですが。そういうふうに借金漬けにする。それが福祉なんだというふうな、この考え方そのもの、安易に我々乗ってええのかいなと。 ですから、そういうふうな頑張っている、本当に借金をしないで健全な家庭運営をやっていこうという、財政的にですね、資金的に。そういうふうな市民の世帯を応援をするそういう施策ちゅうんかな、単市でもそんなのをやる必要があるんじゃないのかなと。それは国の話でございまして、そんなことを下松でやるゆとりはありませんみたいなことをおっしゃるだろうなというふうに思うが。基金もつくった、眠らせている、去年。そういう状況の下で、そういう市内の市民の家庭のところで頑張っていて、借金しないように何とか細々とでも頑張っていこうというふうな人たちを応援をする施策が必要なんじゃないのかなというふうに思うんですが、そのあたりは全く検討しませんか。 ○議長(中村隆征君) 瀬来健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(瀬来輝夫君) なかなか厳しいお言葉を言われましたけれども、こういった福祉制度に基づく貸付金というのは、基本的に無利子でございまして、保証人も不要というような制度でございます。ですから、そもそもこの福祉資金の貸付けというのは循環をしていくわけですね。返していただいて、それをまた次の福祉的支援が必要な方にまた回していく。ですから、支給型にしますと財源が枯渇するわけでございますので、そういう貸付金を円滑に回していくという点では、当然償還が必要です。 そういう大原則がある中で、先ほど田上さんのほうにもお答えをいたしましたけれども、一定の要件を満たせば、償還が免除されるという制度もございますので、借りたお金は当然返すというのが原則でございますけども、それはまた次の福祉のために回すという資金でございますので、いろいろ御事情はあるでしょうが、そういった際にも、窓口となります社会福祉協議会のほうへ御相談をいただいて、どう生活を立て直していくか。そういったところも御相談をさせていただきたいというふうに思います。 それと、単市での制度はということでございましたけれども、まだまだコロナは長期化するものと認識をしております。今からどんな問題が生じるか。その辺を見据えながら、いろいろ対策を講じていく必要があると思いますので、もうしばらくお時間をいただきたいというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) よろしいですか。ほかに質疑はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第42号は、委員会の付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議案第42号は、委員会の付託を省略することに決しました。 これから討論を行います。討論はありませんか。渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) この補正予算第4号には賛成をいたしますが、さっきちょっと質疑をしましたように、ある新聞にこういう大きな記事で、返せんから借らないんだと、痩せ我慢をして頑張っている世帯も少なくないようなんですよね。国が福祉の名で借金漬けにするような、今のそういう格好で、これ計算すると200万円借りるような格好になるわけね、無利子とはいえ。しかし、それはくれた話じゃなしに、さっき瀬来部長さんの御答弁にもありますように、そういう資金が潤沢にあるわけじゃないから回さないけんと、返してもらって回さないけんというふうなそういう性格からすると、借りた人は必ず償還を迫られる。利子はつけんけども返せというふうなことになるのは、そういう事例は私も承知をしていますし、私も体験しています、それは。それだけに、私の場合は脇に置いといて。父子家庭、母子家庭というふうなところで頑張っているそういう家庭のところで、借金漬けになった後に、そういうふうに償還を迫られ別な苦労をするというふうな、後々に、そういうふうなことになるのが、私は目に見えているような気がしてならないんですよね。それだけに、そういう借金漬けがしようがないんだ、国の制度だからしようがないんだという立場じゃなしに、そういう実態を把握をし、やっぱり下松で支援できる道はないのかというふうなところを、知恵を出していただいて手を差し伸べていただくことをお願いをし、賛成意見としておきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。 これから議案第42号令和3年度下松市一般会計補正予算(第4号)を採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議案第42号は原案のとおり可決されました。 会議の途中ですが、10分間休憩をいたします。午前10時58分休憩 午前11時08分再開 ○議長(中村隆征君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第3.議案第43号下松市手数料条例の一部を改正する条例 ○議長(中村隆征君) 日程第3、議案第43号下松市手数料条例の一部を改正する条例を議題といたします。 本案について提案理由の説明を求めます。國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 議案第43号下松市手数料条例の一部を改正する条例について、御説明を申し上げます。 この議案は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正により、地方公共団体情報システム機構が個人番号カードの発行主体となるため、個人番号カードの再交付に係る規定を削除するものであります。 以上、議案第43号について御説明いたしましたが、よろしく御審議のほどお願い申し上げます。 ○議長(中村隆征君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第43号は、委員会の付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議案第43号は委員会の付託を省略することに決しました。 これから討論を行います。討論はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。 これから議案第43号下松市手数料条例の一部を改正する条例を採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議案第43号は原案のとおり可決されました。 △日程第4.請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願 ○議長(中村隆征君) 日程第4、請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願を議題といたします。 本件について紹介議員の説明を求めます。近藤則昭議員。    〔21番 近藤則昭君登壇〕 ◎21番(近藤則昭君) 請願第1号高齢者などが今よりも投票しやすくなる対策を求める請願について、御説明申し上げます。 下松市選挙管理委員会の備忘録によりますと、米川地区投票所の統廃合の経緯では、平成28年11月に米川地域の高齢化を危惧し、選挙対策の検討を開始。ここで取り上げられた課題が、自宅と投票所の距離がある有権者が多いこと、高齢化に伴う立会人の確保が困難になっていること、歩いて投票所へ行くことが困難な有権者の増加が予想される。その対応策が、無料のコミュニティバスを選挙当日配車し、移動支援することにより課題解決になったとの認識でございます。 この基本的考え方を基に、本年1月、住民の意向を把握するため、3投票区の立会人、有力者、投票所付近の住民の聞き取りを行ったと記されております。この結果、肯定的意見が多かったため、本年2月、米川地域づくり連絡協議会へ会議開催を要請され、3月に会議を開催して事務局案の説明と意見交換を実施し、事務局案に出席者全員が賛同し、同意をもらった。この会議への参加者は、議員、自治会代表、民生委員、地元有力者、地域団体、公民館等総員17名であります。 本年4月になってから米川地域全域に移動支援のアンケートが行われました。アンケートの内容は、選挙当日、米泉号を利用する、しないの二者択一での回答であります。利用したいと答えた方は、住所、年齢、免許証の有無、自家用車の有無、米泉号を利用するときの配車方法、乗降場所までの距離、介護タクシー等の福祉車両、括弧として、要介護認定者の希望を取られております。 住民の大半の皆さんは、統廃合については、会議での決定後、自治会長からの連絡通知または今申し上げたアンケート調査が来た時点で知ることとなったのが現実でございます。 本来、選挙における投票は、民主主義の原点であります。関係地域住民の合意形成がなされないまま、一部の人たちによって決定し実施されることはあってはならないことではないでしょうか。投票所の統廃合に合わせて、移動支援をするから投票行為はよくなったと机上の計算をされておられますが、有権者の心理は真逆状態で、バスに乗ってまで投票には行かないと明言されるほどであります。 また、有権者の高齢化は2025年問題と言われるように、米川地域だけの問題ではありません。投票所が遠くて、投票をためらうことによる投票率の低下を防止するため、全国の市町村の選挙管理委員会では様々な取組を行っております。本市の投票率が低下し続けていることを直視し、移動投票所の設置や期日前投票所の拡大設置をして、投票環境の充実を図られた後に統廃合を行うべきと考えます。誰もが投票しやすい環境を整えていただきたいとの思いから、本請願が提出されたものであります。 請願趣旨については、皆様方お手元にございますものを読み上げて代えさせていただきます。 請願者は、米川地区在住の81名の方からでございます。 請願の趣旨。 下松市の選挙管理委員会は、私たちが居住している米川地区の3か所の投票所のうち、下谷投票所を休校中の米川小学校の体育館に移し、他の清若投票所と温見投票所を廃止する方向で事務手続を進めております。 階段を幾段も上がらなければならない、米川出張所2階の投票所は、高齢者にとっては行きづらく、休校中の米川小学校の体育館に移設することは大歓迎であります。 しかし、そのことに併せて、清若投票所と温見投票所の廃止が計画されていますが、この2か所の投票所で投票してきた有権者にとっては、選挙権の行使に支障がもたらされることになると考えます。 また、本市での高齢化の進捗状況を考えた場合、移動投票所の開設など、高齢者が選挙権を行使しやすくなる方策こそ、今求められていると思います。 請願事項。 誰もが投票しやすくなる対策が具現化されるまで、選挙権行使に支障をもたらす、清若投票所と温見投票所の廃止計画は凍結し、存続させることを連署にて請願いたします。 以上で終わります。 ○議長(中村隆征君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 ただいま議題となっております請願第1号は、総務教育委員会に付託いたします。 お諮りいたします。請願第1号については、閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、請願第1号は閉会中の継続審査とすることに決しました。 △日程第5.議員提出議案第1号下松市議会議員の議員報酬の臨時特例に関する条例 ○議長(中村隆征君) 日程第5、議員提出議案第1号下松市議会議員の議員報酬の臨時特例に関する条例を議題といたします。 本案について提案理由の説明を求めます。山根栄子議員。    〔18番 山根栄子君登壇〕 ◎18番(山根栄子君) 議員提出議案第1号下松市議会議員の議員報酬の臨時特例に関する条例について。 新型コロナウイルス感染症の影響による本市の経済状況を踏まえ、令和3年7月1日から同年12月31日までの間における、市議会の議員報酬の額について、減額規定を求める提案理由を述べさせていただきます。 内容につきましては、お手元に配付してあります資料のとおりですが、この提案は、新型コロナウイルス感染症の影響による本市の経済状況等を踏まえ、令和3年7月1日から同年12月31日までの6か月間、下松市議会の議員報酬の減額規定を定め、さらにその減額分をコロナ基金へ充当することを求めるものです。 令和3年度当初予算において、歳入では、新型コロナウイルス感染症に伴う減収などにより、令和2年度の予算対比で3.1億円の減収が見込まれるとの報告を私たちは受けています。その中で、今回提案する議員報酬減額を行ったところで、0.14%、約443万円程度であり、市民生活に影響を与えるものではないという考え方もあるかと思います。 また、経済対策は国がやること、行政がやることという御意見もあるでしょう。しかし、本当にそうでしょうか。地方議員としてできることはないでしょうか。 今年3月1日、ある研究機関が失業の現状を調査されました。それによると、全国でパート、アルバイトのシフトが5割以上減少、かつ休業手当を受け取っていない人を実質的失業者と定義し、完全失業者と合計したところ、約3,435万人の人が実質的に職を失っているとの報告が出されました。 また、周南3市の経済の実情において、先日、地方新聞に、周南地区の飲食店の現状を訴える記事が掲載され反響を呼びました。飲食業界は限界を超えている、存在が危ぶまれるといった切実な声です。議員の皆様のお耳には当然届いている訴えではあるかと思いますが、このままではいけないと、改めて反省させられる内容ではなかったでしょうか。 さらに表面化しづらい事例では、以前より指摘されていた、女性の貧困における問題です。先日、政府の男女共同参画会議では、経済的な困窮で生理用品を入手できない、生理の貧困への対策を2021年度の重点方針対策として初めて明記しました。 この原案は、新型コロナウイルスの影響が特に女性に強く現れていると指摘しており、健康への影響についても今後調査されることになりました。 このような方々への支援も含め、このたび提案する議員報酬減額が、僅かでも地域経済の復活に御尽力されている方や表面化されづらい貧困となっている方々への支援となってほしいと願うばかりです。 さらに付け加えるなら、この議案提出を契機に、今年度、下松市議会において、市民の皆様に対して、会派を越えて議員一丸となってどのような取組ができるのか、また、何をしなければならないのか、議論を深める契機にしてほしいと考えます。 経験豊富な先輩議員の方々のお知恵をお借りし、新人議員もまたそれを見習い、実践に移せるような積極的な議論と取組が、市民の皆様の生活をよりよいものへと変えることができると信じ、この議案を提出させていただきます。 改めて、提案説明をさせていただきます。 新型コロナウイルス感染症の影響による本市の経済状況等を踏まえ、令和3年7月1日から同年12月31日までの間における市議会の議員報酬の額について、減額規定を定めるものとします。 議員の皆様には、熟慮のほど御判断いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(中村隆征君) これから質疑を行います。質疑はありませんか。田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) 何点かお聞きをいたします。 このカットされた部分の財源が、基金に積み立ててほしいという発言がございましたが、報酬カットの目的ですよね、これについてはちいと曖昧な表現が多いかったように思いますが、こっちで勝手に発言をしますが、疲弊をした市内経済の基本的には支援、関係者への支援に回すんだということだろうと思います。それでいいのかどうなのか。 それで、約1年前に、同じようなことをこの議会でやりました。それも内容も全く文書も全く同文、日付が変わったぐらいのもんでしょうかね。そういうふうな中身です。それで、このお金が今まで活用されてきたのかと、そのあたりは確認をされておりましょうか。前回のおよそ500万円ほどの、これもやっぱり執行部に対して基金を設けてほしいというような内容もございました。この基金が役目を果たしておるというのを確認をされておりましょうか。その点についてお聞きをいたします。 ○議長(中村隆征君) 山根栄子議員。 ◎18番(山根栄子君) 役目を果たしているかというお話でしたけれど、実際今まだ活用されていないと確かに思います。ですが、たまっていまして、それが今年も蓄積されれば、より大きな支援になることと私は信じております。 もう一つは、疲弊をした方の御支援、それと女性の方たちの貧困層への御支援、これらを踏まえて今回の提出をさせていただきました。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) それでは、もう一つ、別のことをお聞きをいたします。 報酬の10%を減額するということでありますが、10%をいつも使われますけれども、なぜ10%なんですか。非常に少ない金額ですよね。気持ちだけ、それは確かに分かりますよ、500万円前後ですから。それを疲弊した市民の皆さんのところへ使ってほしいというのは分かるんだけれども、やっぱりあやふやな形で10%というのはやっぱりまずいと思うんです。例えば5%でも済むこともあるじゃろうし、15%のほうがええんじゃないかと。問題は、そこんところが議論されていないことなんです、これまでずっと。減額するたんびに10%というのは出てきますけれども、やはりこのあたりはきちっと議論をすることが必要だというふうに思いますが、そのような私の位置づけについてはどのように思われますか。 ○議長(中村隆征君) 山根栄子議員。 ◎18番(山根栄子君) 確かにそのとおりだと思います。10%減額の定義、理由、もう少しその辺は詰めていかなければならないと思います。ただ、今回の提出議案として、例えば30%とか50%、100%減額すればいいんじゃないかというような御意見もいただきました。でも、それはさすがに皆さんの生活にももちろん関わってきますし、まずは妥当な昨年の減額の数字を見て、そのままの数字で出させていただきました。 ○議長(中村隆征君) 田上茂好議員。 ◆23番(田上茂好君) それでは、3回目ですが、また別の観点からお聞きをいたします。 私たち議員の本来的な任務といいますか、議員の職務、これは本当どこにあるんだろうかというふうに思うんです。私はずっと一般質問等でも訴えてまいりましたが、市民に対する支援策が非常に遅れておるよと、それを早くしなさいよというふうに行政に働きかける。そういうことが、今私たちの議員の最大の使命じゃないでしょうかね。 この10%をやったら、ほかのことはええんだというふうには言いませんが、言わば、10%協力したんだというとこでとどまってしまっては、私はまずいと思うんです。そうじゃなくて、本来の議員の仕事は何ですか。いろんなとこへ出かけていって、市内の状況調べて、こうこうなっていますよ。市長さん、これ何とかしてくださいよ。そういう行動を起こすことじゃないでしょうかね。これは直接ではありませんが、私のこのような考え方について御意見があったらおっしゃってください。 ○議長(中村隆征君) 山根栄子議員。 ◎18番(山根栄子君) 田上議員の言ってらっしゃるとおりだと思います。私も市民の皆様のお声をしっかりお聞きして、それを行政の方にお伝えするということはすごく大切だと思っています。趣旨説明の中に入れましたけれど、これを契機に、皆さんでしっかりと議論した上で行動を起こしていく。これを議員が一丸となってやるという活動が、この1年あったでしょうか。その辺をぜひ訴えたいと思いまして、提出議案の理由説明の中に入れさせていただきました。 ○議長(中村隆征君) ほかに質疑はありませんか。渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 議案を見たときに、この443万3,400円減額分、何に使うおつもりやろかなということが分かりませんでした。さっきの提案説明で、去年と同じように基金に積み立てるんだと、その財源に使うということが、さっきの演壇での説明ではっきりしたわけですが。 提案者にちょっとお尋ねをするんですが、去年積み立てた基金、ほとんど使われていないですよね。おっしゃる意味は、何とか市民の皆さんのというふうなことで、その趣旨は分かるんですが、現実、積み立てたって生かされていないというのが──そういう何とかせえちゅうていうふうな声を我々上げなきゃならないというふうにさっきもおっしゃいましたけれども、私は上げてきたんですよ。基金眠らせちょってどねえするんやと。単市、単独の事業をやりんさいやというのを、何回も一般質問や議案質疑でやってきたんですが。やっぱり今おっしゃるようにそういう形で、執行部に注文つけていかないと、執行部のペースで事が進められると、なかなか今あなたがおっしゃるように、市民の声に即応えるということに、残念ながらなっていないのが現実だと思うんで。そのあたりについては今までどうだったのか、これからどういう、今やらないけんという決意が述べられていましたけれども、それはそうだということだと思いますが。それが一点。 それからもう一つ、私はある職員の方と話をしていたら、こういう形で減額減額という話をすると、若い方が議員になろうかというふうな、そういう意欲をそぐことになりませんかちゅうて、ある方から指摘をされました。 私は市の職員の方々のように、市政に精通した人が、もっとこの議場で執行部と討論するのが一番いいと思うんだけども。とてもじゃないが、子育てができませんという、即そういう返事が返ってきたわけですけれども。その辺でそういう新しく議員になろうかというそういう人たちの意欲をそいでしまやへんかいなと。その辺がどういうふうに考えておられるか。その辺のところをちょっとお尋ねをしておきたいというふうに思います。 ○議長(中村隆征君) 山根栄子議員。 ◎18番(山根栄子君) まず、この基金は今までどうだったのか、使われているのかということですけれど、この前田上議員も一般質問のときに、ぜひ基金を使ってくださいというふうにおっしゃられていました。すごく大切なことだと思います。 今執行部の方は、それをどう生かせるか、しっかり考えて使っていこうというふうに策を練ってくださっていると信じています。ですので、もうしばらく待ってもいいんじゃないかなというのが私の意見です。 もう一つ、若い人たちが議員にならないのじゃないか、減額をすることでですね。確かに私も、減額ということは、基本は好きではありません。給料をいただいた分だけ、その10倍しっかり働くというのが基本スタンスです。ですけど、今市民の方たちの生活を見る限りでは、せめて僅かでも議員報酬減額をして皆さんのために使っていただきたいという気持ちが先に立ちましたので、今回はこのような議員提案をさせていただきました。 ○議長(中村隆征君) ほかに質疑はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 質疑なしと認めます。よって、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議員提出議案第1号は、委員会の付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 異議なしと認めます。よって、議員提出議案第1号は、委員会の付託を省略することに決しました。 これから討論を行います。討論はありませんか。田上茂好議員。 ◎23番(田上茂好君) この議案に反対をいたします。 SDGsということがずっと言われておりまして、こういう指摘がされたことがございます。環境破壊を避けるために、レジ袋を私は使いません。マイバックで買い物に出かけますというふうなことが今実際に実行されていますよね。その人が、私が話を聞いたことですが、そのことは確かに正しいことだ。推奨されるべきことだ。しかし、皆さん、それで環境破壊が抑えられる。そんなことは絶対ありません。逆に言いますと、あなたは買い物袋を使わないことで満足をしてしまって、今の世界中の環境破壊に気持ちが届かない、そっぽを向いてしまう、そういうことになるんですよと。言い換えますと、物事はやっぱり本質をちゃんと見極める必要があると思うんです。 先ほど質問でも言いましたが、確かにこの10%削減、否定はしませんよ。全く意味ないというふうには言いませんが。そのことと議員活動の本質というのをきちっと位置づけをせにゃいけん。逆に言うと、この10%削減が、議員活動にきちっと真摯に向き合うそういうことを妨げる。そういう効果が実は出てくるんじゃないかというふうに危惧をするわけです。私たちはそういうこの行為ではなくて、本来の仕事をすべきだというふうなことで反対の意見としたいと思います。 各分野の市民が、今実際に切実に求めている施策、これをそれぞれの分野で分析をして、きちっと実行を迫っていく。行政に対して、これやってくださいということを進めていくことこそが、私たちの仕事じゃないかなというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。中谷司朗議員。 ◎25番(中谷司朗君) 議案にはやはり賛同できませんので、以下、反対の弁を述べさせていただきます。 提出者や賛同者等、個々の議員がコロナ禍での市民の経済的な窮状を憂い、少しでも寄り添いたいと考え、僅かでも支援をと、自ら提案されることには十分に理解できますし、市民を思いやるその気持ちは尊いものであり敬意を表します。 しかしながら、下松市議会の全体の意思を議員提案として決するわけですから、その扱いについては、全議員の十分な理解と共感を得られるよう、互いに敬意を払い、極めて丁寧に、そして決して無理強いすることなく、慎重に議論を積み重ね、提案されることがやはり基本であったと思います。 議員報酬は生活給ではありませんが、現実には、議員が政治活動を行う上での確たる経済的な基盤であり、議員によっては、生活の糧とされている方もおられるでしょう。議員報酬以外に主たる収入がある方とそうでない方では、コロナの災禍といえども、共感の度合いにどうしても差異が生じます。 まず、そうした共感の隔たりを埋める努力をなされるべきではなかったのかと残念でなりません。報酬について、第三者機関の答申や人事院の勧告に沿って判断を下す場合とは違い、今回のように、自らの提案による削減については、だからこそ丁寧な手続が重視されていたのです。 そして、多くの議員が前回と違う判断をしているのは、昨年のこの時期、初めて47都道府県全域に緊急事態宣言が出され、下松市でも県内では比較的早期に6人の陽性者が発生。また、国の特別定額給付金の支援の概要が定まらない中、観光業、飲食業を中心に、全く先の見えない社会・経済状況下での判断でありました。両隣の市議会が臨時議会で削減案を可決したこともあり、とにかく我々もでき得ることをと暗中模索の中での協力であったと思います。 翻って今現在、先日まで広島・福岡県は緊急事態宣言下であり、山口県も決して予断を許さない状況下ではありましたが、少なくとも、昨年同期の市内の状況を議員各自が客観的・主観的に比較して下した判断であろうと思われます。 現在、県内他市で報酬を削減している議会はありません。市議会は何をしているのかといった批判の声が一部にあるのは、想像に難くありません。これまでも自然災害等の折に耳にしてまいりました。 市民の多くは、二元代表制である執行機関と議会を時に一体的なものと捉えがちです。能動的に手腕を発揮する首長に対して、議会は議決機関という性質上、どうしても受動的にならざるを得ません。市民からの視線はおのずと厳しくなるのは、制度上の宿命であり、評価されないのは仕方がないことなのです。 執行部に比べて、議員も何かできることはないかと考えるのも自然なことですが、議会は、市民の声を背に、住民の代表として、その本質的な役割である意思決定、行政監視、政策提言という職責を真摯に果たすことしかないように思います。 最後に、繰り返しになりますが、冷静に今の状況を昨年同期と比較考慮すれば、やはり再度積極的に取り組もうという考えにはなかなか至りません。むしろ、議会として取り組むべくは筋が違うのではとさえ思います。批判されても、議会は意思決定、行政監視、政策提言、これらを真摯に務め上げるしかないのです。 以上のことから、本議案には反対であります。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。近藤則昭議員。 ◎21番(近藤則昭君) 議員提出議案第1号に賛成であります。 先ほどからるる皆さん方おっしゃられますが、確かに皆ごもっともでございます。市民の方が苦境に陥っているということは、国から全てこれまでの補正等で十二分に御理解されていると思います。ただ、議員として何をするかという、るる論議が先ほどからございますが。確かに執行部の皆様方が、痛み分けは分かっておるが、執行されないという、いわゆる単市、単独ですね。というのは、痛みがあまりにも浅いのではないかなと。私はやはり議員として、人として行うには、まず援助してあげたい。そういう気持ちになります。しかし、我々は公職選挙法という法の中で、寄附行為ができないことになっております。唯一寄附行為ができるんであれば、このように条例改正し、減額提案することが一番ベターな話でございます。 先ほどから1割の話が出ますが、私は5割ぐらいあってもいいんじゃないかなと、実質思っております。といいますのは、例えて申し上げますと、誰かがけがをされた。痛いなという感覚にはなりますが、自分自らがけがをしていないと、痛みの大きさは分からない。私はこうだと思います。ということは、皆様方、市民の方々は基本的に、シフトが減った、収入が減った、1割、2割ぐらいしかございません。明日の生活が困っていますという話の中で、我々も、金は金で減額をすることによってその重さが分かるんではないかなというふうに私は思いますので、今回は1割の提案でございますが、私はこの提案について賛成をいたします。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。阿武一治議員。 ◎15番(阿武一治君) 議案に賛成の立場で、別の観点でアプローチをさせてもらいます。 私はもともと国の借金が気になって議員になりました。こんな大きい負担を後世に残してよいのかというのが考え方でございます。ところが、昨年度のコロナ禍によって、70兆円を超えるような赤字国債が発行されました。現在は、プライマリーバランスという言葉が通用しないような状況になっております。 対応策いろいろあるでしょうが、一つとして、私は前々から、公務員340万人の報酬引下げ、これは避けられないというふうに主張してまいりました。評論家の高橋洋一氏は、3割ほど全員公務員をカットすれば、7兆円の経費の削減になると言っています。この数字の根拠は分かりませんけれど、また、この3割もカットすべきかどうか私には分かりません。最低収入の方の金額も設定すべきでありましょうし、家族の多い方についても考慮が必要でありましょう。 しかし、国が今つぶれようとしとると私は見ています。国がつぶれようとしとるときに、そのまま同じような待遇でよいのか。これは私企業では考えられんことと思うんですよ。ぜひ対応策が必要だというふうに思いますが、今回の報酬削減はその嚆矢になるというふうに考えます。 議員の皆様は、まず我々からというような立場に立っていただきたいというふうに投げかけたいと思いますし、職員の皆さん、ここの議場の皆さんにも、下松発で給与カットを実現しようじゃないかというような動きになることを希望して、賛成意見とさせてもらいます。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。磯部孝義議員。 ◎17番(磯部孝義君) 議員提出議案第1号下松市議会議員の議員報酬の臨時特例に関する条例に反対をします。 提出議案のように、何らか議会として市民に寄り添う対応が必要かというふうには思います。しかし、昨年度も同様に議員報酬の削減をしておりますが、その前提として、政務活動費や委員会視察を含めた旅費、議員期末手当、議員報酬を議会としてどうするかという方針、考え方が、昨年度は示されていたように思います。また、昨年度の取組、議会の対応がどうだったかの分析も議会として必要というふうに思います。 政務活動費は約209万円が戻入れをされましたが、不用額繰越しとなり生かされておりません。委員会視察を含む旅費は、3月の補正予算第11号で予算全額が減額補正され、約420万円がコロナ対策基金に積み立てられました。議員報酬については、昨年は6月から12月の10%減、約544万円が6月の補正予算第4号で減額補正をされ、コロナ対策基金に積立てがされております。その新型コロナ感染症対策基金が有効に活用されているのか。議会としてのチェックも必要です。 今年度、市政の状況は、令和3年度予算市民税の歳入で対前年度比マイナス8.2%。事業者アンケート6回実施されております。議会としての分析も必要かというふうに思います。直近の全国的な夏のボーナスの動向、一部の報道ですが、全体でマイナス7.28%。非製造業だけ見れば、マイナス13.46%という、そういった数値も議会としてどう捉えて考えたらいいのか。今年度も本来であれば、議会全体としての取扱い、優先順位、どこから手をつけるかを議会全体、議員全体で意思統一すべきだったというふうに思います。 私自身は、そのことを今年度提案できなかった、提案に至らなかったこと、議会全体の議論しようという動きにつなげられなかったこと反省しております。申し訳ありません。提出者において熟慮された上で議案提出されたことに対し心苦しいのですが、こういった思いもあります。議会全体で議論、意思統一をした上で決めるべき内容と思いますので、反対をします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。矢野忠治議員。 ◎19番(矢野忠治君) 議員提出議案第1号に賛成いたします。 皆さん、もう分かっておられると思うんですが、去年よりは今年はもっとひどくなっております。特に私が知っている飲食業関係の方、この方たちは売上げが物すごく減っています。理由は分かると思います。大手企業さんの外食禁止みたいな形ですね。そういうような形で、飲み屋さんとかああいうところに全然行っていないんですよ。 私の知っているところでは、もう何軒か廃業、倒産しております。こういうような状況であるのにもかかわらず、市議会議員の方が何にも助けようとしないというところに一つは問題があるんじゃないかと思うんです。 議論、議論と言いますけど、議論をやっている間に、まず手を差し伸べようということを考えるのが一番じゃないかと思うんですよ。議論をしている間に、取り返しのつかないことになってしまいます。 だから、そこら辺で、コロナ基金もあまり使われてないみたいですから、そこは早急に討論して、すぐこういうように使おう、ああいうように使おうというような形でやってほしいのも事実です。 緊急事態宣言とか、ああいうのが出ていると、一つは大手企業の従業員の方も飲みに出てないのも一つありますが、一般市民の方も、もう19時以降は出て飲みに行っちゃいけないんじゃないかというような錯覚もあります。ここら辺を全部、市民の立場に立って物事を考えていってほしいなというような形で思っております。 私なんか、こういう提案をすると言うたときに、極端に、全額もう減額したらどうかというようなことを提案したんですけど、いや、それだと、それで生活している議員の方もおられるし、それはちょっと極端ではないかというようなことで言われましたので、取りあえずは、去年と同じ同額の10%で減額というような形で賛同いたしました。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。藤井 洋議員。 ◎12番(藤井洋君) 議員提出議案第1号に反対をいたします。 この議案は、新型コロナウイルス感染症により、本市の経済状況等を踏まえ、議員報酬の減額規定を定めるものです。 現在、本市の飲食業をはじめとする様々な事業者において、新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。これからも、国、県、そして市の助成が必要となってきます。 財源の多くは国からの補助金となりますが、不足分については市も応分の負担が必要となります。 その財源については、現在のところ、国からの3次補正として約1.8億円あります。コロナの影響で、不用額も多く出ると考えられます。これらの予算による経済対策には期待をしています。 我々にできることを考えると、まずは、会派や個人に支給されている政務活動費の支出を控えることで、多くの不用額を生み出せます。委員会での視察も同様です。そして、可能な限り、市内事業者で消費をしていく。この直接的な支援は非常に大切であり、各個人ができる範囲でそれに努めていくことが重要だと考えます。 御提案の議員報酬の減額については、県内他市町では動きがありません。また、直接的な支援に影響を及ぼすと考えますので反対といたします。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。金藤哲夫議員。 ◎28番(金藤哲夫君) 議員提出議案に賛成をいたします。 反対される方、どうされますか。去年は同様の議案を全会一致で賛成したところです。何か、丁寧な説明がなかったとか言われるけれども、議運で2回、会派代表者会議で1回、御提案をして、説明をして、持ち帰って検討していただくようにお願いをした、そういった経緯もございます。 それから、ほかの議会がやってないからとか、ほかの議会がやっちょらんじゃったらやらんでいいんですか。そういうことじゃないでしょう。さっきから提案者が言いましたように、新周南の新聞を見ても、市内の飲食業を中心とした、あるいは周南の飲食業を中心とした、疲弊した、もう明日の日は潰れるかも分からん、そんな悲鳴がたくさん載っていましたじゃないですか。見ちょっちゃないですか。 それから、今回の議会でも、補正予算にコロナのコの字もない。執行部を責めちょるじゃないですか。今日も言われましたよね、市民の暮らしを守る、そういった予算を、手を差し伸べて。違うんですか、それは。コロナ基金もあります。今からぜひ使っていただきたい。そういった喚起も促すためにお願いをしておるわけであります。 それから、議員本来の仕事とは何ぞやということも言われました。これは、議員活動の一環じゃないんですか。市場調査をして、疲弊する飲食業、それからアルバイトも首になった、そういう人のために使っていただきたい。コロナ基金に入れていただきたい。そういう思いを、さっきから提案者のほうは説明をしているんです。 なぜ反対なんか分からんですね。これによって選挙に出る若者が減る。議員報酬を全体的に見直しをしようというわけではないですよ。緊急事態が発生しているからこの基金に回してほしい。市民に少しでも寄り添おうではないか。そういった思い、議員本来の仕事ではないんですか、それは。市民に寄り添うことが。 たくさん知っていますよ、それは。私も2年間ぐらい、全く飲食業界、飲み屋さんに行っておりません。その人も言われました。「もう駄目いね、はあ、潰れるいね」そんなことを言われる方がたくさんおるんです。議員本来の業務って何ですか。日常活動の中で、こういった提案をしちょるわけでしょう。何が違うんですか。あなた方、毎日、日々そういうふうに活動しているじゃないですか。何が違うんですか、これが。言うてることとやっていることが違うんじゃないですか、これは。 100年も続く老舗が閉店の憂き目を間近にしておるわけですよ。日々、プライドも捨て、一生懸命努力を重ねておられる。もちろん、このコロナ基金がそういった飲食業に特化して使われるわけでもありません。全体を見たときに、どこにコロナ基金を持っていったらいいのか、それは執行部のほうでまた考えて、ぜひいただきたいと思うんですね。 同僚議員の中で、生理の貧困を大変訴えられた方もいらっしゃいます。そういった実情を考えたときに、そういった実情を日常活動の中できちんと把握した上で、そういった一般質問もされておるわけでしょう。何が違うんですかね。そういったことに背を向ける、見て見ぬ姿勢、それでいいんですか。恥ずかしくないですか。考えてみてくださいよ、本当。 我々は、少なからず副業を持っていらっしゃる方もおります。中村議長は就任の挨拶で、議会は追認機関になっているとか、二元代表制についても触れられております。自らが律して市民に寄り添おうとするこの議員提出議案に、ぜひ皆さん方の賛成を頂きたいと思うわけです。 もう一度お願いを申し上げますが、今、飲食業をやっている人、仲間、その仲間を失おうとしているんですよ、皆さん。本当にそれでいいんですか。説明が少なかったとか、ほかの議会がやってなかったとか、政務活動費を削減したけえ、いいじゃないかとか、そんなことを言っとっていいんですか。仲間を失うかも分からない今日の日ですよ。もっともっと真剣に、もっともっとその方々に寄り添う、そういった人間本来の、やっぱり寄り添う心があってしかるべきじゃないんですか。 本来の議員活動って何かと問われますが、それも議員本来の活動ではないんですか。もう一度お考え直しください。ぜひ、やっぱり、なぜ10%かとか、そういった論議をするんじゃなしに、寄り添う気持ちがあるかどうかの問題でしょう、問題は。 私は今まで、職員の給料を下げることについて、全く反対をしてきました。皆さんの生活を守るためです。これも一つの市民の皆さんの生活を守るために、ぜひ必要だからと言って提案をさせていただいたわけですよ。反対される方、ぜひ考え直していただきたいと思います。会派で調整をされたんかは分かりませんが、本当に、市民に寄り添う執行部と我々議会が二元代表制としての本来の役割を果たすべく、私は提案だというふうに思っておりますので、ぜひ議員各位の御賛同をお願いをいたします。 以上です。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。渡辺敏之議員。 ◎22番(渡辺敏之君) 私もこの議案には賛成いたしかねます。 今、同僚議員から見て見ぬふりをするんかとか、じゃあ、みんな見て見ぬふりをしているのかと。ですから、去年のそういう基金、積み立ったけれどもそれが眠っているという現状について、やっぱり、きちんと執行部に言うべきことを言ってきたのかどうなのか。確かにその辺では、今度の議案に反対するから見て見ぬふりかと言うのは、いささか言い過ぎだというふうに思いますよ。 さっきも申し上げましたけれども、何か言うとそういう報酬をカットというふうなものが出てくるが、そんなことをしていたら議員に成り手はありませんよというふうな指摘も、職員の皆さんのところから指摘もされますし、それから、その本来やるべきことを我々はやるというのが基本でありまして。もう一つはさっきもちょっと討論がありましたけれども、こういうことがまかり通るということになると、一生懸命頑張っている職員の皆さんの給料まで返上せいやという話にまで発展しかねないんですよね。ですから、そのあたりのところは、単に議員の報酬をカットするだけにとどまらず、市民が苦労しちょるんじゃから職員の皆さんの給料についてもカットする気はないのかということにまで発展しかねない。その引き金を引くということに私はなりかねないというふうに思って、この問題については慎重な対応が必要だというふうに。この報酬カットに賛成しなければ、じゃあ、議員として何にもやってないんかというふうに、さっきからの討論を聞いていますとそういうふうに聞こえるんですが、それはとんでもない言いがかりだというふうに思いますよ。 そこのところは、本来我々は何をやらなきゃならないのかというふうなところで議論をしていかないと、誹謗中傷というふうなものはやめたほうがいいと思うし、今度のこの条例案については、私は極めて政治的なものを感じるんですよ。ですからその辺の、それはもう、意図があるかどうかは知りません。知りませんが、非常にそんなものを感じますしね。去年とはちょっと事情が違うということを申し上げておきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) ほかに討論はありませんか。    〔「なし」と言う者あり〕 ○議長(中村隆征君) 討論なしと認めます。よって、討論を終結いたします。 これから、議員提出議案第1号下松市議会議員の議員報酬の臨時特例に関する条例を採決いたします。反対意見がありますので、起立により採決いたします。議員提出議案第1号は原案のとおり決することに賛成の皆さんの起立を求めます。    〔賛 成 者 起 立〕 ○議長(中村隆征君) 起立少数であります。よって、議員提出議案第1号は否決されました。 以上で、本日の日程は全て終了いたしました。 本日の会議を閉じます。 これにて、令和3年第5回下松市議会定例会を閉会いたします。 議員及び執行部の皆様方におかれましては、15日間にわたり熱心に御審議いただき、お疲れでございました。ありがとうございました。 閉会いたします。午後0時09分閉会 ─────────────────────────────────  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。下松市議会議長   中   村   隆   征  〃  議員   磯   部   孝   義  〃  議員   堀   本   浩   司...